宮崎駿監督が原作と脚本も務めたスタジオジプリの長編アニメーション。
少年の眞人（まひと）は戦争の三年目に母親が死に、四年目に父と一緒に東京を離れ、広大な屋敷に引っ越してくる。そこには亡き母の妹であり、父の子を身籠った夏子が暮らしていた。眞人は夏子に生みの母を重ねる一方で、転校先の学校ではいじめにあう。ある日、夏子が突然いなくなり、不思議なアオサギとともに彼女を捜しに出かける…
母を亡くした少年が母の妹に母を重ねて特別な感情を抱く。
少年の父親も妻が亡くなった翌年にはすでに妻の妹を妊娠させるなど、父子揃ってちょっとビックリ。
必要以上に流血シーンや喫煙シーンなどが沢山あり、子供にはあまり見せたくない作品。
一方、様々な鳥が擬人化して描かれる独特の世界観が興味深く、そこでの経験を通して少年が成長していく。
ラストを除けば、作中からはタイトルの趣旨があまり伝わってこず、心に響かないのが残念。
この作品を通して自分の生き方を見直したひとがどのくらいいるのだろうか？
