このレビューはネタバレを含みます
同名小説「君たちはどう生きるか」を読み、映画を観る準備はしていたがとうとう2023年も最後の日になってしまった。
しかしロングラン公演に感謝!
そして出たァ!ジブリ飯!
ナイフの動きに合わせて弾む歯ごたえ十分のパンに、それバターなの?チーズなの?上にジャムが乗っかるんじゃバターだよね!でもバターってそんなに厚く切る?ジャムも溢れちゃって景気良すぎ!
いやー、美味しそう。
初めは現実なんだけど、どんどん不思議な世界に連れて行かれちゃって、もうファンタジー!
でも眞人氏があんまり驚いてないからこちらも彼に歩調を合わせてく!
とにかく夏子さんを連れ戻さないと。
そのきっかけとなるのがお母さんから贈られた「君たちはどう生きるか」。
夏子さんのことはなかなか自分の母としては受け入れられてないけど、大好きな父の大事な人なわけで。
青サギが度々ハエみたいな羽ばたき音を出すのが好きだー。
胡散臭いのに憎めない、そんなキャラクターを作り出す宮崎駿監督作品の好きなところ。
世界(人生)?が積み木に例えられている所もすごい。
穢れのない善行は小さなことの積み重ねでとても尊いもの。
土台がなければ積み上げられないし、積めば積むほど不安定で、大叔父さんが世界中駆け回ってやっと探してきた積み木の石、それがわかる眞人氏に後継者になって欲しいが、、。
でも絶対に悪意がない世界は無く、悪意を知って善意を知る。
その絶妙なゆらゆらしたバランスの中、私たち生きているんだな。
時間の経過と共に不思議さも深くなっていくのでこの映画は一体、、と思う部分もあったけど、終わってみたら泣いていた。
エンドロール、めちゃくちゃ泣いていた。
2023年大晦日に観て良かったー。
余談になるが、2019年公開エミリア・クラーク主演の「ラストクリスマス」で、自暴自棄気味の主人公ケイトに、突然現れた謎の男子トムが、「だったら良いことをすれば?」とあっさり言っていたのを思い出した。
今更気まずい、恥ずかしい、あの人が嫌いだ、等々、、散々こだわっていたのもが落ちていく気がする。