タルコフスキー的な形で描く宮崎駿監督の性癖オンパレード
公開当時に劇場で鑑賞し、改めてDVDにて久々に鑑賞した結果、やはり同じような感想を抱いた。
これは宮崎駿監督の遺作、いや遺言のようなものである。
かつて氏は押井守監督作品『天使のたまご』を観て「頭がおかしい」と論じたようだが、これだって負けてないぞ。天使のたまごよりはわかりやすいけど。
わかりやすいからこそ、感想が書ききれない。
直接的に多くのメッセージや想い、というか思想みたいなものが大量に流れ込んできて、その全てに対する感想を言語化する事が難しい。
とどのつまり、映画という皮を被った宮崎駿監督自身の哲学がここに詰まっている。
人生とは、創作とは、母親とは、死とは…
年寄りの説教のような若者に対するエールとして、今の時代に生きる我々に「君たちはどう生きるか」と問うているのだ。
わけがわからない、で終わらせてはいけない。このような作品を見ることが出来るのは大変素晴らしく、意味のあることだと思う。