めかぶおじさん

マダム・ウェブのめかぶおじさんのネタバレレビュー・内容・結末

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

 キャシー(マダムウェブ)の能力である未来予知は魅力的な能力ですね。でもおそらく身体的に危険な時のみですよね。便利な能力ですが人の不幸が先回りして見えるのは怖いし、ことあるたびに危険回避することを当事者に伝えないといけないので変な誤解もされるだろうし精神的負担が大きいのは嫌ですね(笑)。

 エゼキエル(ヴィラン)が10年後ぐらいに3人のスパイダーウーマンに殺される予知夢を毎日みていることが話の発端ですよね。そして殺される前に殺してしまおうと付け狙って電車のシーンに繋がります。本作品ではエゼキエルが殺しに行ったことでキャシーと少女3人の関係が生まれる訳ですが、エゼキエルが殺しに行かなくても3人の少女とキャシーは運命的に出会って師弟関係になっていたということですよね。キャシーと少女3人の出会いはマーベルお得意の「時間軸の絶対点」というやつですね。

 気づいてしまったのですが、多くの人(主に米国の方々)がこの映画をつまらないと言っている一番の原因はエゼキエル(ヴィラン)がキャシーの敵ではなかったことじゃないですかね。未来予知できることですべての危険なことが事前に回避できてしまってましたね。キャシーは事前に最悪の状況がわかるためその展開さえ回避してしまえばいいですし、最終決戦の時もピンチにはなりましたがキャシーには結末が見えていたためハラハラする展開というには物足りなかったかもしれないですね。キャシーの能力にちょうどいいヴィランを考えるのは難しいのかもしれません。

 ただ、キャシーを演じていたダコタ・ジョンソンと少女役3人はよかったのでこのまま不評で打ち切りにするにはもったいない感じがしますね。次回作を期待したいです。