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マダム・ウェブの特売小説のレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
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このまま歩ってくとバナナの皮で滑って転ぶよ。

と、画面の中の人間が予知したとしてしかし彼女はそのまま歩き続ける、すわと思いきやバナナの皮で滑ったように見せ掛けてそのままバク宙、観客として感嘆すると同時にその様子を真上から見せるカットの際にパンツ見えてたか、どうなんだ、こりゃ上映期間中に再観賞か配信後即チェックだな、となるところを。

本作の場合その予知を、ちゃかちゃかとした編集で片付けてしまうのでこちとらなんの情報も得られない、故に、感嘆も出来なきゃパンチラの期待に胸を躍らせらんない、と。

更に言えば張り切ったアングルやカメラワークとも相俟って。

物語、というかシークエンスのその流れにしても、絵面としてのアクションに於いても、今なにをやっているか、どうなっているか、それらが非常に掴み難い、と。

食卓に土足で上る、匿ってもらっている先でポップコーンを撒き散らす、などの傍若無人な振る舞いが言語道断、こんこんと頭ごなしの説教を喰らわせその最中にうるせえな、と言いたげな素振りを見せたならその場で見放したらいいのに、と思いましたよね、と。

生まれた子供がナニだとしたらここからどう整合性を取るのか、或いはどの世界線に繋げる積もりなのか、なんだかなぁと思わざるを得ませんよね、と。

それと。

いわゆるヒーローコス指数低めの仕様が相対的に逆説的にそれのダサさを浮き彫りにしちゃってるように思いましたよね、と。
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