特売小説

もっとしなやかに もっとしたたかにの特売小説のレビュー・感想・評価

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導入からすると随分違うハナシ始まっちゃってないかこれ、ああそっちはそっちで捨て筋って訳じゃないのね、て事は主題が二つあるのかしら、いややっぱり一つか、つかダブル主人公みたいな構成にしてくれた方が呑み込み易いのに。

なんつって。

ドラマに起伏を持たせる為か或いはセールスを見込めるキャスティングにする為か、矢鱈めたらに盛り込まれた要素の、しかし、どれが重要なものか判別がつかず混乱頻り、と。

くたばれよニューファミリー、だったかしら、脈絡があるんだかなんだかのタイミングで繰り出された爆笑必至のその台詞こそが主題、とあたいは解釈した訳ですけれども、主人公に訪れる結末もそれを象徴してたんだかどうなんだか、彼のキャラクターに時代的な背景を読み取れなければちとどう受けていいものか。

そこを無視すれば、親指が勃ちまくった訳ですけれども。

とまれ感想としてはただこの一言。

蟹江敬三を舐めると蟹の味がするのかどうか、折に触れて考えていきたいものですね、と。
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