このレビューはネタバレを含みます
いやおもろいんかーい!
少し前のアメコミ作品みたいで、良い意味で大味な面白さ。『ダークナイト』やMCUが異常なだけで、アメコミ映画の楽しみ方って本来こうだったよなと思い出させてくれる。やっぱSSU作品はこういう方向性で行くんすね。
にしても『モービウス』とは違って物語の筋が鮮明で感情を乗せやすいプロットだし、ストーリーとしてはSSU作品の中で一番好きだったかも。
ポスクレが無いのも良いと思う。下手に繋げる必要なんてないし、『モービウス』の反省がしっかり活かされている。
『ヴェノム』での落ちこぼれコンビの逆襲劇もアツかったが、ガールズリベンジ的な今作もとても良い!
てっきり少女三人の覚醒を早めて三人に倒してもらうとかを予想してたら、まさかの「私よ(カメラぐっ)」で激アツ。身体能力の強化は無しに、予知能力で倒すというのも逆に力強くてめっちゃカッコよかった。
派手なアクションが無かったのは確かに期待外れかもしれないけど、アクション少なめで一本通す作品が作れるほどアメコミ作品って多様になったんだなぁ、とも。少し前のアメコミ作品らしいとは言ったけど、アメコミ作品が大量生産された今だからこそ作れた作品だとも思う。
エゼキエルは自分を強者として力を振り回す最低野郎だけど、根底が「恐れている男」というのがまた良い。キャラクターに深みがでるし、単なる一方向のガールズリベンジに収まっていなくて。