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時計じかけのオレンジのhatoのネタバレレビュー・内容・結末

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

キャラがいちいち立ってて良かった。アレックスは勿論、「yeees?(顔圧)」の先生とか、勇敢なマダムとか、善人なんだろうけど騙されやすそうな神父とか。キューブリック作品は漫画みたいに濃いキャラが割と多いからそれだけで楽しめる。

治療法が脳をいじって人格ごと変えるとかではなく、体に拒否反応を出させるという脳筋発想でおもろい。

ただあの治療法が成功か失敗かちゃんと判断するには、もっと長期的にみないといけないと思う。退院後にアレックスが酷い目に遭い続けたのは、彼に対する報いや政治的な利用のせいであって、それは治療の効果には関係ないことだから。第九が聴けなくなったのも事故だし。

アレックスが今後どうなるかもそう。政府の詳細な意図がわからないので、判断のしようがない。
まぁあの政権が続く限りは周りの大人たちに首輪をつけられて生きていくんだろうけど、それを持ち前の社交性でうまく乗りこなすのか、思うような生活ができずに破滅していくのか、それ以外の道を見つけるのか。全部これからの彼次第。
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