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マダム・ウェブのesのネタバレレビュー・内容・結末

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

「自分一人では全てを変えることは不可能だが、周りとの連携を取り、他人事であることや行動する前の諦めを止めれば世界は変えられるかもしれない」という内容は現代に合っているが、生かしきれていない造り。
他のヒーロー映画のような派手なアクションに寄りすぎず身体的能力では戦わないヒーローという設定をもっと魅力的に生かした作品にしていれば、万人受けはしないだろうが、少なくとも今作のような観終わった側から記憶がすり抜けていきそうな良くも悪くも引っかからない映画にはならなかった気がする。自分が蜘蛛の巣のターゲットではないだけかもしれないが。

あと「マーベル初の本格ミステリー・サスペンス」という煽りは罪深い。もしこれがこの映画作品を指しているのだとしたら、付けた人は観ていないか、本格ミステリー・サスペンスを知らない人だと思う。
こういった宣伝も含めて全体的にふんわりしていて詰めが甘いように感じる。マーベル作品に対しての期待値が上がり過ぎているせいかもしれないが。十数年前であれば、これで充分だったかもしれない。
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