もんてすQ

マダム・ウェブのもんてすQのレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
1.8
ラジー賞の発表を毎年楽しみにしていたが、近年のラジー賞の傾向は単に大コケした作品ばかりが選ばれている気がする
昔から興行収入も選定の理由ではあったのだろうけど、それだけではなく『変な映画』であることも理由の一つではなかっただろうか
ハリウッドは昔のような多様なジャンルの作品制作に対して後ろ向き(制作費を出し渋る)になっており、いろいろな意味で"面白い"作品が作れなくなっている印象がある
オスカーを獲ったショーン・ベイカーやラジー監督賞を獲ったコッポラは、立ち位置としては対極にあるはずが受賞に対して全く同じことを言っているのが興味深い

私はスパイダーマンどころかアメコミもほとんど観ない(例外は『ジョーカー』)ため、本作がどこまでマーベルファンを失望させたかはわからないのだが、最低映画賞という賞を獲るほど酷いとは思わなかった
多分『ジョーカー2』を観ても似たような感想だと思う

もちろん面白いかと言われれば微妙で、とにかく展開が急なためにストーリーに深みがない
ミステリーと謳っているが、どこに謎解き要素があるのか分からなかった
この手のターゲット層の観客を飽きさせないためとは思うが、相当薄っぺらい感じがする

加えてクライマックスシーンの画作りが良くなく、状況がわかりにくかった
これでもかというほどにペプシやカルバン・クラインの広告が挟まれるのも流石に生々しい
もんてすQ

もんてすQ