やまと

ジョーイのやまとのレビュー・感想・評価

ジョーイ(2020年製作の映画)
4.5
無理やり表情の作られたピエロが本当の笑顔になるには、本当の笑顔を向けられた時なのだろう。主人公が抱えているネガティブな秘密は、まるで人間なのかすら疑ってしまうようなもので、それがある限り孤独でいなきゃいけないかとすら思えるようなもの。それを知り、1度はその場を去ったヒロインは、秘密を受け入れ、相手に心から近づこうとする。嫌われると思ってしまうようなマイノリティを告白することと認められることは、どちらもそれを抱える人にとってはすごく大きなことだと思うし、関係性を作る上では通らざるをえないところであって。やっぱりネガティブな秘密っていうのは、認められれば希望だけど、その反対は絶望で、絶望することほど辛いことはなくて。その人にとっての行く先を作るためには、誰か1人でも見て認めて受け入れてってしてくれる人が必要。その誰かを見つけることが人生において重要なことなのかもしれないよね。
やまと

やまと