ヤマブキ

ハイパーライトのヤマブキのレビュー・感想・評価

ハイパーライト(2018年製作の映画)
3.6
宇宙空間に遭難した恋人を助けて宇宙船に戻ったが恋人のバイタルは復活しない。しかし生きている

そんな時に宇宙船に侵入者。侵入者の正体とは…


以下ネタバレ







侵入者の正体は未来の恋人。未来の恋人よりハイパーライト(超高速技術)が停止し、自分が点検作業中に星の爆発に巻き込まれ死亡する事を聞き困惑する主人公。同じ時間に未来と現在の恋人は存在できない為、主人公は未来の恋人を宇宙空間に投げ入れ殺す選択をする。それにより現在の恋人は息を吹き返すが、もともと主人公がこの空間にやってきたのは、未来人の恋人の救護信号によるもの。その後自分が星の爆発で死に、過去の自分により恋人も殺される世界がループするという悲しい結末。宇宙空間だからこそ起こり得そうな時間軸の歪みによる不思議な現象を表現した映画。

あの時、未来の恋人を殺さなければループは終わっていたのかも知れないのになぜあの選択をしたのだろう…やはり眠っている彼が主人公にとって唯一の彼だったからなのではないだろうか…


最後の主人公のセリフ「別の私があなたにしたこと…ごめんなさい」は、過去の自分も未来の彼を殺していたことを悟った言葉、彼の「彼もきっと分かるさ」は、ループしている事を表す言葉と思われる

最初のシーンで本来なら宇宙船が2個あるはずだが低温カプセルに入っていたのは、同じ宇宙船が同じ世界に2個存在できないから乗ってきた宇宙船は消滅していたのではないかと思われる。
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