謎が多すぎるが随所にそれを解明する手掛かりがあるので何度も見返す事ができるから想像力が広がって個人的には結構好き。グロシーンがあるので苦手な人にはおすすめしない。
以下考察ネタバレ
おそらくこれは、1692年にあった魔女裁判の全貌を知っていないと理解できない映画。
映画内のビデオテープに女の子がブランコをしているシーン。最初はレイチェルの子供の時の映像と思われたが映像内で「おじいちゃん」と言っている事から孫である事がわかる。
この事からレイチェルには娘がいた事が推測される。家の中に魔女裁判の本があった事や、十字架や魔女のシンボル?があったこと、死んだ親父が「1人になってしまった」と強調して言っていた事から、レイチェルの娘は魔女の容疑がかけられ村人と警察から殺されたのではないかと思われる。
殺された人物はレイチェルの娘の死の関係者(魔女裁判より)殺された現場に残されたシンボルは、レイチェルの娘(ビデオの子)が殺した事を象徴している。
最後の場面の警察は、親父が憑依したものと思われ、「レイチェル、どうして彼女と2人にしたんだ?」は、どうして孫(魔女)と2人にしたんだと言う意味だととらえられる。
最初のシーンで親父の死体を発見した男の後ろ姿を随分長い間アップされていたのでなぜか考えていたが、これは恐らくレイチェルの別れた旦那である可能性もある(最初のシーンで家族はレイチェルだけと本人が言っているため、現在は家族ではないので別れたと考える)、よって娘(魔女)の父親ではないかと思われる。
まとめるとこの映画は、魔女狩りで殺された娘が関係者の祖父と村人と警察に復讐する話ではないだろうか
ちなみに最後に警察が自分を打ったのは、殺人者と思われるレイチェルが大事そうに赤ちゃんを床に置いたシーンや赤ちゃんを殺したのが自分である事を思い出したからと思われる(魔女に操られて嫁を銃撃した回想があった為)
ただし、レイチェルに娘がいた説及び魔女説は、根拠となる映像があまりに少なく(映像でおじいちゃんと言っている事、窓にうつる子供の手、一瞬うつる何か燃えているような映像しかなく)信憑性にかける為、あまり自信がない。本来なら娘が村人や警察から殺されているようなシーンや「お母さん」等呼びかけるシーンがもっとあっていいものだ。
この映画の不気味な点は
・映像の女の子は誰なのか
・なぜおじいちゃんと言っていたのか
・レイチェルが知らない間になぜ地下室の前で寝ているのか
・途切れ途切れのレイチェルの謎
・最後死んだ赤ちゃんの鳴き声がなぜ地下室から聞こえたのか
等があげられる。解明する為にはあまりに材料が少なくもしかすると、整合性は考えられておらず不気味で解明ができないことで視聴者の畏怖心を誘おうとしているのかもしれない