死んだ後に死んだ人間だけで構成されている世界。生前を忘れて死後の世界を生きるのか、生前を覚えている状態で生きるのか…
選択の制限時間は24時間。主人公はどちらを選ぶのか…
以下ネタバレ
発想が凄く自分好みでいい。
現実と過去が入り混じっているので少し分かりにくいが過去の記憶から主人公は彼女を大事にしてあげられなかった後悔を持っていた。
彼女に声をかけるが自分の名前を覚えてないことから彼女が忘却を選んでいたのが分かる。
シフォンケーキのシーンは過去と現実が入れ替わっている。過去にシフォンケーキをエアーで食べさせる演出を彼女が覚えていて、シフォンケーキを彼に作るが仕事に固執しそれを実現できなかった。
自分を忘却した彼女がクラブで楽しそうに踊る姿を見ながら、彼女に何もしてあげられなかった自分を後悔する。最後のクラブのシーンで彼の姿が消えたのは、彼も忘却を選んだのではないかと捉える事ができる。彼女を満足させられなかった上に殺してしまった上に未練がましくストーカーする選択をしてしまっては物語が美しくならないからね。
選択後の最後のカフェでのシーンが少し謎。忘却後に不審者として彼を知っている彼女が初めましてといい、彼も忘却しているはずなのに彼女が気になり声をかける。
彼が彼女に声をかけたのは偶然として
初めましてと言った彼女は彼に対する思いやりなのか…ここは感性で見るべきであまり考えるべきではないのか
これ、若い2人だから選択件が輝かしいが、歳とってからの選択だったならばどういう世界になるのだろう。って考えたり、個人にだけ用意されたパラレルワールドなのかって考えたり、少しモヤモヤが残った。
