ホント大丈夫なの?
って、思いながらNETFLIXがホリプロ制作で世界配信を開始した新作映画「シティハンター」を見た。
蓋開けたらコミカルからコワモテまで何でもこなす若手の名優、鈴木亮平が完璧に、冴羽リョウを再現してて、そのキャラ作りとアクションに見惚れてるうちに、1時間40分経っていた。
物語の弱さをキャラと徹底した美術、こだわりの演出で補った愛すべき作品だと思う。
特に現代を舞台にしながらも、原作の80年代のノリを再現させた絶妙のバランスに演出の手腕が光る。
原作のスマホがなかった時代ならではで、今は見かけることもない駅の「伝言板」をちゃんと劇中に登場させてるところからはじまり、原作ファンがニヤニヤできるこだわりや、地上波ではもはや「不適切」とされかねないノリに溢れたコミカルな楽しさが散りばめられている一方で、夜の求人サービス「バニラ」のトラックと衝突しそうになるみたいな、若い世代が見て笑えるシーンも登場する。
徹底的に新宿で撮影することにこだわったというロケシーンの数々が、80年代のノリを活かしつつ、シティハンターを現代に甦らせることに成功した。
そして、何といってもラストのストップモーションのシークエンスから「Get Wild」が流れ出す展開は、オールドファン全員が唸る出来栄え。
続編作る気満々で終わってるので、今後の発表が楽しみだ。