【神タイミングで流れるエンディング曲】
本編が終わる直前にエンディング曲が流れ出す手法は、今やドラマやアニメで多用されているが、親父曰く「シティハンター」から始まったものらしい(もしそれが事実なら、発明的なアニメだなと思ったりする)。
僕は、ドラマやアニメ、映画におけるエンディング曲の重要度はかなり高いと思っている。
極論、物語は終わりよければすべて良しであり、作品自体がさほど面白くなくても、曲の効用で最後の最後で盛り返すことは可能。素晴らしいエンディング曲は、後味や鑑賞後感を良くし映画の魅力を倍増させる力を持っているのだ。
一方で、本編はせっかく面白いのに、作品とマッチしていないエンディング曲のせいで、台無しになってしまう作品もある。これは特に日本で作られる映画やドラマに見受けられるが、そのセンスの無さには軽く絶望さえする。
そんな衰退方向に進んでいるような気がする日本映画界に、希望の星である俳優が何人かいる。
その一人が【鈴木亮平】だろう。
「虎狼の血レベル2」では狂気的なヤクザを演じて恐れ慄いたが、今作では違った意味で狂気を感じた。
ムキムキの身体を駆使したアクション+もっこりダンス。シリアスとコミカルの絶妙なバランスを呈した演技。美人に弱いが戦闘能力が高い男というキャラ像も、シンプルだからこそ、ありきたりだからこその面白さがあった。
なにより、鈴木亮平自身、ノリに乗って演じている感じで、見ていてとても楽しかった。笑