プリオさんの映画レビュー・感想・評価

プリオ

プリオ

プロジェクト・ヘイル・メアリー(2026年製作の映画)

3.5

「メッセージ」と「オデッセイ」と「インターステラー」を足して3で割った感じの映画。

しかしかといって、いやそれ故か「メッセージ」のような上質な雰囲気はなく、「オデッセイ」のような重厚な画力もなく、「
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.0

自分の好きなものが人殺しに使用されるとしたら?

それは宮崎駿自身の葛藤だ。宮崎はこんなにも平和を愛し戦争を嫌い子供が大好きなのに、戦車や戦闘機が好きだという事実がある。

またそれはそのまま宮崎駿自
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超かぐや姫!(2026年製作の映画)

4.0

【バッドエンドからハッピーエンドへ】

悪役を設定して、この現代ひいては未来をいくらでも悲観的に描くことは可能だと思うが、それが未来をネガティブの方向に捉える思考・世界を作り出してしまうこともあるわけ
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オペレーション・フィナーレ(2018年製作の映画)

3.0

「悪の凡庸さ」をめぐる心理劇

アルゴが「救出」の物語だったとすれば、
オペレーション・フィナーレは「裁き」の物語である。

前者がアメリカ人を脱出させるサスペンスなら、後者はアイヒマンをアルゼンチン
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愚か者の身分(2025年製作の映画)

4.5

戸籍がない罪人は身寄りがない。いや、身寄りがないから戸籍をなくし罪人になるのか。

それは鶏卵でどちらが先か分からないが、いずれにせよ戸籍をなくし罪人になった場合、闇の世界から抜け出すことは非常に難し
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

3.5

音を立てたら即死という世界観・設定は、声を上げたらヤられる側面を併せ持つ現代を象徴している。

今作は、その毛色を存分に感じるし、活かして制作している。だから前2作と比べて、メタファー的でドラマチック
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ひゃくえむ。(2025年製作の映画)

5.0

【ガチる幸せ】

「100メートル走」という競技は、所詮人間が作り出したものだ。

だから、そんな競争ゲームの中でわざわざ生きるのは辛いし、馬鹿らしいし、そこから抜け出した方がいいのではないか。

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ONE PIECE FILM STRONG WORLD/ワンピース フィルム ストロングワールド(2009年製作の映画)

4.0

竹中直人がイキイキと声優をやっていて、見てるこっちまで楽しくなる。

ワンピース映画は全部は見てないけど、これが一番好き。

ナミを助けにいくときの登場シーン痺れる。

大洪水(2025年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

難解で溺れる。
でもそんな時は、潜ればいいじゃないか。
そしたら楽しいよ。
面白いよ。

こんなにも自分の評価と外部の評価が割れる作品も初めてだ。でも僕はあえて声を大にして言いたい。僕はこの映画が大好
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10DANCE(2025年製作の映画)

3.0

「優越感とか独占欲、征服欲、でたまにかいま見える優しさとか期待感とか、なんかわかんないけど、もうさ全部だよ、感情全部」

これは鈴木のセリフだが、自分もマッサージ師をやってる手前、めちゃくちゃ刺さった
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フランケンシュタイン(2025年製作の映画)

3.5

人間とは何か、怪物とは何か。

その違いは、言葉の有無なのか、知性の有無なのか、愛の有無なのか、それとも罪の有無なのか。

罪を認めて、罪を許すこと。

それで、怪物から人間へ。

キリスト色が強い作
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.0

外を見たら気が狂う世界は、まさにこの現実社会だったりするのかもしれない。

人はいくらか内的に生きないと正気を保てない生き物だ。いろんな世界があることに興味があるわけだが、見たくない物事があるように、
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チーム・バチスタの栄光(2008年製作の映画)

3.5

みんなあまり言ってないが、犯人役の狂気的演技が見ものです。

スピーク・ノー・イーブル 異常な家族(2024年製作の映画)

3.5

招きたい家族と帰りたい家族の攻防と思えばコメディだが、歓迎する本当の目的はホラーだ。

歓待しているのに、相手が逃げようとする時、人は悲しみに襲われ怒りに駆られるのだろう。自分たちの性質や価値観を否定
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KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ(2025年製作の映画)

4.0

まぁ、普通に面白い。

テーマもいいし、音楽もいいし、キャラも可愛いし、コメディも笑えるし、一つのアニメ映画としても完成度高い。素敵かつチャーミングな余韻が残る。

いや、ほんと韓国すげーな。ドラマや
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劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来(2025年製作の映画)

4.5

消費カロリーえぐいっす。

こんなに疲れた映画は久々でした。漫画は読了しているので展開は分かるものの、映像で見ると全く別物で、目で追うのに必死だった。映像は自分のペースでは見れないことを実感する次第だ
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

5.0

【タイタニック×パラサイト】

モデル業界は男女逆転の世界らしく、女性モデルと男性モデルの間には3倍もの給料格差があるとのこと。また、男性モデルは上の者から性的搾取されている現実もあるようで、そういっ
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国宝(2025年製作の映画)

4.0

【顔や血を超えた先】

国宝級イケメンと言われた吉沢亮は、その『顔』がジャマして役者として評価されてこなかったのかもしれない。

だから彼がイケメンであることをネタにしている動画を見ると、なんだか僕は
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罪人たち(2025年製作の映画)

4.0

タランティーノやジョーダンピールが好きなので、同じ匂いを感じてかなり期待して見に行ったが、かなり変な映画だった。

まず、ホラー×ミュージカル×会話劇という奇妙な作風だし、いたるところメタファーがある
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.5

ユダヤ人は、昔から迫害されてきた。古代ではローマ人に奴隷にされ、中世ではペストを引き起こした黒幕とされ、近代ではナチスによって大量虐殺された。

ユダヤ人がこうした迫害に遭う背景には、キリスト教との対
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MaXXXine マキシーン(2024年製作の映画)

4.0

【スターになりたいの!】

特段怖くもないし、展開も何となく読めるし、「X」や「パール」のような高強度なバイブスを感じない。

しかし、これはこれでアリだ。前2作とは違うオリジナルのバイブスは充分に感
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今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【このきを伝えたらさちせ?】

好きな人の話はいつまでも頭の中で響かせたいが、好きでもない人の話は耳から耳を抜けていく。好きな人のことは会ってない時も思い出すが、好きでもない人は特段思い出しもしない。
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ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

5.0

【本当の優しさとは?】

グリンダは不幸な人を見ると助けたくなる心優しい性格をしている。しかし本質は、可哀想なものを見つけては、比較し、自分の立ち位置を確認するため、とも言えるだろう。もっと言うと、自
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

【お決まりな物語に対するアンチテーゼ】

今作で魅せるトゥルーマンの数々の言動、何者かに監視されているという疑念、自分が中心に世界が回っているという思考前提などは、"統合失調症"などと病名がつくものか
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.5

ジュリアのIF世界を同時進行で幾つも眺めることで、この人生は偶然のようでいて必然であることを思い知る。

物語は、もしあのとき違った選択をしたら、という幾つかの転換点(運命)を軸にしてジュリアの人生が
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.5

ディズニーはもはや子供向けに作品を作ってないと感じるところだ。もちろん子供が見ても楽しめるんだが、大人が見ても十分に楽しめる世界観を構築している。

ただ、ややてんこ盛り感があったかな。神や自然だけで
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.5

ありのままの自分を認めるには、特異性を発揮するべく周囲の人間とキョリを置くのが一つのやり口だ。エルサにとって自分の能力を輝かせるには、自分のためにお城を作って閉じこもるで成し得た。

だが、それは他者
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.0

【恋愛するより、自分を愛したり夢を叶えることを重視する現代にマッチした作品】

願いを人に決めさせてはいけない。願いは自分で決めるもの。願いは、その人の人生、命、生命力を漲らすもの。

と、願いの尊
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

5.0

カルピスとカルピスを混ぜ合わせても、カルピスだ。だが、カルピスとソーダを混ぜ合わせると、カルピスソーダになる。

つまり、同じものを掛け合わせても、同じものしか生まれない。でも、異なるものを掛け合わせ
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

4.5

ある種のファンタジーでありリアル。
妙なツッコミは不要。
それがこの映画の正しい見方。

役者は同じだが、3章にわたって役が変わるので混乱する。ストーリーも常識的に考えられないことが起きたりして、受身
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新幹線大爆破(2025年製作の映画)

4.0

ここまで王道のパニックムービーを、これだけのクオリティで作ってくれたことに、感謝です。

結論、結構楽しめた。

政治家、警察、車掌など、さまざまな機関と視点で物語は描かれる。そして、それぞれが人命救
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.5

「ジャズればいい」

理性を働かせないと、あっという間にスマホの奴隷になってしまう現代、「一瞬一瞬を大切に生きること」の意義を思い出させてくれるステキな作品です。

また、それは全ての日常シーンにおい
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.5

インクレディブルファミリー並みの家族の団結力に痺れる。特にスイッチの入ったお母さんの暴れっぷりは見ていて気持ちいしシンプルに惚れる。顔も安室奈美恵みたいで可愛いいし。ジェームズ・キャメロンは、「ターミ>>続きを読む

インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

5.0

【すべての想い出は等価】

想い出は信念を形成し人格の一要素となる。つまり人格は、想い出の数と種類に比例して、多面性を帯び彩り豊かになる。

しかし、人は多面的な自己を容易に理解できない。矛盾を抱えた
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

5.0

【すべての感情は等価】

こういった類の自己啓発書は何冊か読んだことはあるが、物語の方が感情に迫ってくるものがあるので、つまりは感動があり、より深く理解できた気がした。

この感覚を身体的理解にまで馴
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