ハレンチ学園在学生

殺人に関する短いフィルムのハレンチ学園在学生のレビュー・感想・評価

殺人に関する短いフィルム(1987年製作の映画)
3.5
87年ポーランド作品。主要登場人物は弁護士資格に受かった青年、妹の死をきっかけに村を出た若者、性格に難がありそうな中年タクシー運転手の3人。若者が運転手を殺害し弁護士が弁護するストーリーで、殺害シーンまでは淡々と描写されるが、それとは対象的に死刑執行シーンは物々しく大仰だ。フィルムは褪色しているようなシャドウ部分が濃いような特殊な撮影技法で見たことがない。監督の作品は女性が主役のドラマチックなテイストのものしか見ていないので、ずいぶん印象が異なる。未見の「デカローグ」はこういう感じなのか。ポーランドは98年だったかに死刑を廃止したので、現在はこのような生々しい映像は撮れないだろう。