久しぶりの投稿になってしまいまして。
2023年、最初の映画は鬼滅の刃でした。
やっぱり、良い作品だなと思いました。個人的には無限列車よりも今回の映画に含まれている遊郭編の方が好きです。
鬼滅の刃は漫画で全て読んでいるのですが、鬼の人生が細かく描かれているのが良いなと。
そのことによって、鬼殺隊として鬼を退治する側と鬼になって人を襲う側が紙一重だなと思わされるんですよね。どんな環境にいたって、人を襲う、人を殺すなんてことは絶対にやってはいけないし、許されることではないんです。でも、遊郭編の鬼である妓夫太郎と堕姫を見ていると、もし、自分がこの立場だったら同じように鬼の道に進んでしまうと思うんです。
誰から生まれてくるか、どんな環境で育つか、自分では選べないところで、どの道に進むか決まってしまっているような気がして。
悲しいかな、現実世界にも鬼たちと同じように苦しんでる人がいるんですよね。映画の中では、炭治郎が少しほんの少しだけだけどそんな彼らに光を与えてくれてるけど、現実世界では全く光が当たらない人もいて。
今回の遊郭編は、炭治郎と禰󠄀豆子の兄妹、妓夫太郎と堕姫の兄妹という、明るい方向へ進む人と暗い方へ進む人の対比が上手く描かれていて、より、どちらに行くのも紙一重だと感じさせられます。
本当は社会全体でそういう人々に目を向けなきゃいけないんだろうけど、今の世の中、自分が生きていくので精一杯だったりしますよね。僕自身も大学卒業して1年経って改めて生きていくのって大変だなって感じています。
そういう現実社会にも通ずる問題を描いている鬼滅の刃は、とても観る価値のある作品な気がします。そして、この作品を観て炭治郎に憧れて育った子供は世界を変えてくれる気すらします。人任せにするなよって感じですが。
でも、そんな希望を感じる作品、是非、皆んなに観てみてもらいたいです。