へび

ゴジラxコング 新たなる帝国のへびのレビュー・感想・評価

-
(後半にネタバレ含みます)
過去作は未視聴です。字幕で観ました。ネタバレ無し感想から。一言で言うならば、美。ただただ美しかった。映像だけでなくキャラクターデザイン、キャスト、ストーリーに無駄がない。かなり洗練された映画。何より驚くのは、小難しい話はスっと流してしまう潔さ。もちろん知的なキャラクターもいて、何やら難しい理論を展開しているが、映像が説明を完全に補完してくれるので脳死でスクリーンを眺めてるだけで大丈夫。怪獣というロマン溢れる巨大生物の熱いバトルに、時にはヒヤッとしたり、時にはスカッとしたりと、飽きることなく見ていられました。マイナスワンの時と同様に、血や死などの直接的な表現は避けられていたと思います。若干危うい噛ませキャラのシーンがありますが、そんなことどうでも良くなるくらい中盤から怒涛の展開の嵐なので寝る暇はありませんよ!世界がゴジラ熱気に溢れてますが、個人的にはコング推しになりましたね。

ここからネタバレあり感想

まずは過去作見ておいた方がいいか問題ですが、過去作未視聴勢の自分でも楽しめたので個人的な結論は問題ないです。キャラクターの過去やこれまでの経緯など会話の中でですが語られるので全く着いていけないということにはならないと思います。本作でのテーマのひとつに「故郷」があったと思います。コングは地底世界で仲間をずっと探し続け最後には故郷と呼べる居場所を見つけたように感じました。少女ジアは育ての親であるアンドリューズ博士のいる場所が自分のいる場所、故郷であると言っていました。それぞれの故郷には確固たる絆、愛がありました。白熱した怪獣バトルの後に落ち着いた演出を設けてくれるのはありがたかったです。怪獣のトレンド最先端である日本のウケを狙った演出を紹介します。まずは強力になっていくゴジラの破壊光線。世界の各地で放射線を取り込んでいき、序盤は青い姿で登場しましたが、大激戦の際には赤い姿に変貌していました。色が変わる度にド派手に再登場してくれるのでカッコイイの二乗です。次はコングとチビコングのやり取りです。序盤こそ敵対関係にありましたが、コングは始めからチビコングを敵としては見ていませんでした。恐らく仲間を見つけたことの方がコングには重要だったのでしょう。長い時間共に過ごすうちにまるで師弟、まるで家族関係のようになっていくのがとても愛おしかったです。次にアッセンブル展開です。敵味方の総力戦で盛り上がるのはもはや世界共通のお約束ですね。モスラが攻守共に優秀で美しさも相まって天使でした。他にも気付いたことを紹介すると、コングのパワードアームがアイアンマンを彷彿とさせるような装着感でした。ゴジラの熱線にも敵怪獣の超冷却にも耐える上に治療はできるしパワーアップするしで、ほぼこれのおかげですやん。怪獣たちが途中から可愛く見えてくる不思議。最後に、建築物の大量破壊についてはもう開き直ってますよねw次は環境破壊についてやってほしいw
へび

へび