前作は『ゴジラvsコング』だったが、今回はよ〜く見ると『ゴジラ×コング』にタイトルが変わってる‼︎
確かにVSじゃないもんね、と納得です。
前作、2大怪獣の決戦に至るまでのストーリーがどうにもダルくていまいち乗り切れなかったのですが、今回はほぼほぼストーリーを放棄するという潔さによって、娯楽作として格段に楽しくなっていました。
虫歯が痛いコングとか、コロッセオで昼寝してるゴジラとか、何してんねん!って感じのキャラ付けが、もうむしろかわいい(笑)
こういう描写をいきなりやったらもっと怒る人たくさんいた気がするけど、ギャレス・エドワーズ監督のハリウッド製『ゴジラ』をしっかり作ったところから段階を経てモンスターバースを展開してきた結果ゆえ、ここまで怪獣祭りに振り切るという形式も成立したように思えます。
地下空洞でのコングの冒険は『猿の惑星』を観に来たのかと錯覚するし、古代壁画に描かれた予言が完全なる「説明」で都合良すぎたり、文句付け出したらまぁいろいろ出てくる映画だが、そこをツッコむくらいが肩肘張らずに楽しいですよ(^^)
コングとゴジラ以外の怪獣も交えて大乱闘になるクライマックスは、笑っちゃうほど豪快にかましてくれるので、プロレス映画としてスカっと気分爽快!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降くらいからか娯楽超大作の3時間コースが定番化しつつもある中、しっかり2時間で収めてくるところも好感触。
『ゴジラ』作品の直近がドラマ性が高かった日本製の傑作『-1.0』だったのでギャップは凄いけど(^^);
『-1.0』とは全然違うベクトルでただただ楽しかったし、こういう頭を空っぽにして観れる映画もいいですよね。
ポップコーンとコーラが、美味しかったです!