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ゴジラxコング 新たなる帝国のorange21のレビュー・感想・評価

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一時が万事いい加減で、そのいい加減さのなかには放射能に対するリテラシーのような真面目に眉をひそめるようなジャンルのものもあるのだが、全体をバカでくるんだが為に不思議なまでに成立している。

バカでいい加減なのは前作も一緒だった筈なのだが、前作とは明らかに違ってこちらのほうが面白いし、アクションシーンも妙に勘所を押さえたような感じがある。スラップスティックなコングの芝居、全然理由も説明されないが謎の奴隷労働を強いられている巨猿一族たちなど、カメラワークの違いだろうか?ところで物量や目指すものが違うとはいえクオリティに関してはCGIはゴジラ-1.0は全然負けてない感じがしました。寧ろ勝っている…。

前作のゲーミング香港のようなステージ設定は面白くないと学んだのかもしれない。知らない場所で知らない怪物が戦っていてもサイズ感も何も分からなくて面白くないよね、というのはちゃんと把握していて、無理矢理戦闘中に理由もなく地表に戻すのが嬉しい。アントマン&ワスプ クアントマニアもこうすりゃよかったんちゃうんか。
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