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帰ってきた あぶない刑事のorange21のレビュー・感想・評価

帰ってきた あぶない刑事(2024年製作の映画)
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時間が余ってしまい、なにか見るのにQUEENのライブかあぶ刑事しかなく、それならこっちにするかなあ…と見てみたが、これだけの有名シリーズでありながら全く見たことがなく、「あ、横浜の話なんですね」みたいなすべての前提がわからない状態で見ることとなった。

色々あるんだけど、この映画はあぶ刑事ファン以外の人間にアピールしようとはあまり考えていない。あぶ刑事の事を全く知らないけどたまたま見てみたらすごーく面白くてという人が沢山いてこの映画が流行る、みたいなことは多分まるで考えられていない。現代的な視点で感心するようなところはなかったと思う。

さすがに72歳74歳のコンビだと思ってみてなくて、60台かなと思ってたのであとから驚いた。なんかもったいないんですよ、ふたりともすっごくかっこいいの、足が細くてさ。でも二人の格好良さを見せるやりかたはこれじゃないじゃんってあぶ刑事全く知らない自分は思ってしまう。実際ゴールデンカムイの舘ひろしは本当に格好良かったじゃないですか。

浅野温子は完全にクリーチャー化していて、もとがどんなキャラなのか全く把握してないので本当にこれでいいのか不安になる。エイジズムやルッキズムに属するようなことを言いたくないのに、そんなようなことを言いたくなる。なぜ出てくるのかが分からない。アクションの足を引っ張るイライラムーブがコメディとしての定番なのですか?

お約束類がわからないから、リアリティレベルもよく把握出来なくて、急に仲村トオルが会議室でリアル暴力に訴えるシーンはウケたが、押収した銃器を車のトランクに詰めて適当な委任状を渡した一般人にわたすのはちょっと急には受け入れられんな…。

そもそもこのお話自体がタカ&ユージのもとに突然やってくる自分らの娘と思しき土屋太鳳が依頼する母親探しのサスペンスと、一方で早乙女太一が黒幕として暗躍するカジノ計画の2つが、全然関係なくないですか?そういうカルチャーのあるシリーズなんでしょうか?
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