滝和也

ゴジラxコング 新たなる帝国の滝和也のレビュー・感想・評価

3.7
今回のオマージュは許せる。
まさかの帰ってきた
三大怪獣 地球最大の決戦!
このシリーズは…
昭和ゴジラと同じ足跡を
歩むのか…!

「ゴジラX コング 新たなる帝国」

前作のあまりに乱暴なオマージュとストーリーの破天荒さにどうしたもんだろうとなったハリウッド版ゴジラシリーズ第4弾。最早芹沢博士(渡辺謙さん)も無く、真面目なハードなゴジラは望めないと覚悟して見ています。

ゴジラは地上、コングは地下空洞と棲み分けた現在。モナークは監視体制を敷いていた。コングは仲間を探す毎日だったが歯痛で地上へ。モナークは治療を行うが、ローマで敵怪獣を倒したゴジラが移動を開始してしまう。またその頃謎の波動を地下空洞内のモナーク施設が受信、アイリーン博士が面倒を見ていたジアも同様に感じ取っていた。波動の原因を掴むため、地下空洞へアイリーン博士、ジアは仲間と共に旅立つ。

何か今までより平和な感じが…平和と言うより呑気な感じに世界が変わってるような…殺伐さが消えて…これなんの雰囲気かなと…。あぁ昭和ゴジラだと。しかもゴジラがベビーフェイスに完全に変わった辺りだと。

探検隊が組まれ、超能力の子供がいて…謎の文明の部族がいるエリアに行って…コングがいて、敵が出てきて…あの怪獣が出てきて…ゴジラ説得、三体で敵に総攻撃!って…。

三大怪獣 地球最大の決戦か、
キングコング対ゴジラか

その辺りのミックスですよ。小美人がジアと言う子供になってるだけ(笑)地下空洞の人々なんかまるでインファント島の島民だし(わざと東洋系の方を起用してる辺りも芸が細かい)。あの美しい怪獣出てきて、ゴジラと鳴き声で会話してたらもう…あれしかないですからね。

ジアはvsシリーズの三枝未希のオマージュでもありそうですし、ミニコングは明らかに昭和ゴジラのミニラだし、どれだけ東宝にリスペクトがあるんだろうと逆に納得しちゃいましたよ。前作のメカゴジラの雑な扱いは許してやろうかと(笑)

ただね…敵がちょっとね。キングギドラをもう出しちゃったから…弱めかな。スカーキングも細身だし反則王みたいなキャラだし…。あの冷凍怪獣も…デザインはアンギラスなんでね…。名前もアンギラスだったら良かったのに…。まぁ都市での大破壊と怪獣プロレスは前と変わらないから…。迫力はありますが…。でもなんか猿の惑星みたいになってた気が…(笑)コングのパワーアップパーツもこりゃトランスフォーマーだと(笑)

昭和ゴジラのオマージュを縦筋にハリウッド特撮モノの良さを取り入れたある意味、笑えるハイブリッドになったゴジラ映画でした。次は多分吹き出しで会話し始めるでしょう。ガイガンが敵で。X星人かキラアク星人もやってきそう…。もう何でもよくなってますわ…(T_T)
滝和也

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