滝和也

七福星の滝和也のレビュー・感想・評価

七福星(1985年製作の映画)
3.2
遂に最強の敵現る!
和製ドラゴンvsジャッキー!
激闘の果てに衝撃の結末が!
恐るべし香港功夫アクション!
そしてヒロインの扱いは!
最早ドリフを超えて行く(笑)

「七福星」

サモ・ハンと香港人気コメディアンたち+ジャッキー&ユン・ピョウが贈るアクションコメディ第3弾。8割型はコメディアンたちのドリフ系コントで2割はジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウの爆裂カンフーアクションと言う毎回ながら謎の迷作…。今回はストーリーも…。

タイ、パタヤビーチにやってきたデブ、ブル、サイコ、キウイ、ロミオとフラワー刑事(さりげなくダンディが消えロミオ加入(笑))。フラワーはある男に接触して手紙を受け取る様に命を受けるが、3人の殺し屋に男は消されてしまい、デブたちも襲撃される。手紙の行方を追い香港に帰ったフラワーは手紙の宛先にいた男女をリッキーらと保護し、デブ達に預けたが…

毎回ながら…8割型はドリフかカトケン並のコントが続くが…今回も変なおじさんかバカ殿レベルのセクハラギャグがぶっ込まれてくる。被害者はワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナのヒロイン、ロザマンド・クワン!まるでセクシー女優扱い。オールスター水泳大会のボロリもあるでよ…みたいな。ビックリしました…。まだ苦労してた時代みたいです。

だが残り2割のアクションが凄い…。前半でジャッキー、ユン・ピョウらのアクションが入るのだが、やはり一番ジャッキーのキレが凄くて…。今作…なんか凄いスケジュールだったらしく同時に3本撮影してたらしい…。この後そのせいで…

ジャッキーが負けます!

あのジャッキーが…ですよ。無敵のジャッキーが負けて、サモ・ハンが助ける展開に。実際忙しすぎのジャッキーが限界だったみたい。負け設定はかなり珍しいって言うか、無いかな(笑)でも…ちゃんと言い訳できる設定なんですね。相手がまず和製ドラゴンの倉田保昭さん!かなり強そうに見えるし、殺陣も巧い。その上、ジャッキー撃たれてる設定(笑)更に倉田さん、サイを使う。(中華系武具ね)エクスキューズ入りまくり…。

とは言え…アクションに手抜きはなくて、まぁサモ・ハンの演技指導だけに…ガラスが割れまくり、全員突っ込んでいく…痛そうな上怖いし…。サイクロンZで頂点を極めるガラス割アクションが連発してます…。

でもね…ストーリーなんてあってないみたいなもんなんですよ…。思いつきで進んでく(笑)ラストバトルになるあたりもご都合主義だし、行き当たりばったりみたい(笑)それに3人の殺し屋を雇ってた敵は…目的も何やってたかもわからないし…無視して終わります…。手紙の中身もわからないから(笑)そこが香港アクションコメディの凄いとこれでしょう…。

見どころはやはりロザマンド…(笑)
滝和也

滝和也