桃龍

シネマ歌舞伎 唐茄子屋 不思議国之若旦那の桃龍のレビュー・感想・評価

4.0
宮藤官九郎が、ついに歌舞伎を書いた。
落語好きのクドカンの面目躍如、これは傑作である。
できればYoutubeなどで、落語「唐茄子屋政談」「大工調べ」「鈴ふり」を聴いておくといい。
みんな声だして笑っていて、いい雰囲気。
日本の映画館はコメディでもシーンとしているが、歌舞伎や落語のファンは遠慮なく声を出す。どちらが自然?

歌舞伎をちゃんと見たことない人に、ぜひ見てもらいたい。面白くない歌舞伎も多いが、これは別。
中村勘九郎と中村獅童がまったく同じ啖呵を"ステレオ"で言い立てるくだりは素晴らしいし、冒頭の荒川良々の梨園デビューも面白い。

歌舞伎ソムリエ・おくだ健太郎さんのトーク付きで鑑賞。
歌舞伎については深いトークがあったが、ちょっとマニアック。クドカンや落語についての話は薄くて残念。
桃龍

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