幽斎

潜るの幽斎のレビュー・感想・評価

潜る(2018年製作の映画)
3.0
C級スリラー(ホラー)をレビューする、Scavengerシリーズ第24界。原題「Skin Creepers」私はアメリカのロサンゼルスで就労経験が有るが、タイトルはアメリカ英語の体を成して無い。Creepersは直訳するとアサガオの様なつる性植物。アメリカ英語では地を這う様なモノ。ん?(笑)。AmazonPrimeVideoで0円鑑賞。

本作はドイツ産、だから英題の体を為して無い。アマプラ謎映画なので制作は意外と古い2017年。DVDスルーでは無くアメリカで深夜にひっそり放送されたTVムービー。日本の配給会社を通さず、ベルリンに有るBotchco Filmsから直接買い付けで、アレがしっちゃかめっちゃか(後述)、←京都では無く大阪の方言だと思う(笑)。製作費7360.000円。

Ezra Tsegaye監督、長編デビュー作品。2007年「ハウス・オブ・フィアー」6分の短編だが、G7先進国首脳会議の中でドイツの男性は最も女性に人気が無い、理由ですか?ネクラでスケベだから。セックスにストレートなドイツ男性ですが、ドイツ女性は日本の様に男性に経済力は求めず、イケメン一択!との事。短編は無料で御覧頂けます
「House of Fear」www.amazon.co.jp/dp/B0B5HNKKZD?tag=filmarks_web-22

何の話でしたっけ?、あぁアレが酷い映画でしたね。本作と短編には微妙な共通点があり、廃墟でセックスに及ぶ短編に続き、本作もポルノ監督の2人が、安いセクシー女優を使い撮ろうとするが現場は呪われ、女優が悪魔に憑り憑かれる。ベッドに縛っても浮いてしまう(ジャケ写はホント)。Pornoは英語では無くギリシア語「娼婦」語源。

本作はホラーでは無くコメディ、お笑い不毛地帯のドイツらしくスベリに滑るドタバタ劇。但しゲルマン魂は健在でアメリカのTV規制をクリアしたとは思えないスプラッターでドイツ此処に有り!は感じた。医学に見識の高いドイツらしく、人体損壊シーンは最大の見所。エクソシズムで悪魔が無駄に強いのもドイツ風、監督は短編では受賞歴が有る実力派、C級ホラーとして出来は悪くない。ハリウッドでClive Owen主演「ザ・バンク 堕ちた巨像」絵コンテも担当。

最大のアレは「字幕」問題。アマプラの機械翻訳は何時もブッ壊れてるが、ドイツ語に完全に不適応、ホラーの振りしたコメディなのに、字幕が本編より笑える文字通り本末転倒。シリアスな場面もコメディに見えて頭に入って来ない。字幕がカオスなので、一生懸命作ったドイツの皆さんに申し訳ない。単語同志をくっ付けた違訳の応酬が続き、俳優との口調もデタラメのオンパレード。例えば「アマプラの翻訳は酷い、だからこそアマプラ翻訳は酷いんです」こんな感じでドイツ語に詳しい友人に本気で頼みたいレベル。コレならChatGPTに任せた方が賢明。収穫はドイツでも「草」を生やす文化を知った事(笑)。

(゚ ∀゚)←字幕で顔文字は初めて見た。史上最悪の字幕が見たいなら暇潰しに為るかも。
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