社会のダストダス

スクリーム6の社会のダストダスのレビュー・感想・評価

スクリーム6(2023年製作の映画)
4.3
前作『スクリーム』(2022)は鑑賞済み、その時はリブートだと思って観たが、しっかりと過去作と繋がっている5作目だったという誤算はあったものの、まあまあ面白かった。

そして今回はしっかりとナンバリングがついている6作目。正直本作までの間に1作目から順番に観ていこうかと考えたけど、忘れている間にこの時を迎えてしまった。(なお日本劇場公開はスルーの模様)。本作を含めてこのシリーズは2作しか観ていないことになるが、前作よりも圧倒的に面白かった。初期の4作は知らなくてもそんなに問題はないと思う。

ウッズボローの街を襲ったゴーストフェイスの惨劇から1年後、ニューヨークで新たな生活を送っているサム(メリッサ・バレラ)とタラ(ジェナ・オルテガ)のカーペンター姉妹。時期はハロウィン、ようやく平穏な暮らしに慣れ始めたが街は忌まわしいマスクの仮装でごった返す。疑心暗鬼になるなか例の電話がかかってくる。

世界で最も鮮血が似合うお姉さん、サマラ・ウィーヴィングが冒頭で登場、血塗れにする側でもされる側でも画になります、景気づけとして素晴らしいシーンだった。ドラマ『ヒーローズ』の不死身のチアリーダー役として懐かしいヘイデン・バネッティーアもお久しぶり。

前作の生存者4人が続投ということだが、主役の姉妹以外の二人は記憶の片隅にも残っておらず、こっちの二人は何かキャラが薄いし今回は死ぬだろうと最初から諦めムードだった。まあ良い!とにかく今回もジェナ・オルテガちゃんが超絶可愛い!!しゅき💕。冒頭で刺された前作は車椅子で頑張ってたけど、本作は走り回って大活躍で、今回もなかなかの不死身っぷり。オルテガちゃん加点で丸々☆1点くらいは足してる。

誰がゴーストフェイスかと疑心暗鬼になる展開はやはりあるのだけど、今回はハロウィンのニューヨークが舞台、前作の事件のあとサムが真犯人のレッテルを張られ世間からバッシングを受けているなど、特定の誰かが容疑者というよりは街中を警戒しなければならないという状況はSNSが発達した現代の匿名の暴力が具現化したように思えた。

現在ハリウッドでは大人の事情あれそれで渦中の『スクリーム7』。『ハッピー・デス・デイ』などのクリストファー・ランドンが監督するという初報で盛り上がった後の、主演二人の降板でシリーズはリセットを余儀なくされそうだけど、サムとタラのストーリーは綺麗に終わってる感じもする。今のまま新キャストで作っても炎上不可避な気がするのでいったん終了しても仕方ないかな。

「童貞のまま死ね…」オルテガちゃんのキメ台詞にしびれる。