れん

インフィニティ・プールのれんのレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
4.2
暗黒に溶けだすアイデンティティの揺らぎ。悪魔の囁き、悪魔の手引によって誘惑され、解体されていく解放されていく崩壊していく精神。自分の死を客観的に観察する恐怖心と好奇心、そのおぞましさ。設定の面白さに加え、直接的に脳に刺激を与え醜悪さに磨きがかったドラッギー描写、精神や肉体同士が混ざり合っていく神秘的でさえある禍々しさに破壊されるインパクト。言わずもがなな存在感で君臨するミア・ゴス、その悪戯っぷり、悪行っぷりの気持ちよさ、悪魔の権化として迷惑に実体化する姿が終始最高。
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