れん

瞳をとじてのれんのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
3.9
空白の時間、空白の記憶を巡る。様々な対話を通して得られる過去の断片的な記憶、浮かび上がる輪郭。相手を見て話す、瞳をとじて想う、見るという意味合いが様々な形に姿を変えて表出していく。時が経てば忘れていくもの、時が経っても変わらず記憶に残り続けるもの、映画に刻み込まれたかつての記憶は確かに存在し、それは生きる運命として止めることのできない老いと結びつく。今までもこれからも映画に託した思いたちが様々な奇跡を見せてくれると信じる。
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