ツクヨミ

インフィニティ・プールのツクヨミのネタバレレビュー・内容・結末

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

金を払ってクローンに背負わせることにより正当化された犯罪を繰り返す、そして狂っていく精神。
ブランドン・クローネンバーグ監督作品。監督前作"ポゼッサー"がわりと良かったので最新作を見に行ってみた。
まず本作はとある発展途上国のリゾートホテルを訪れた夫婦が被るスリラーになっており、前半は普通に楽しそうなバカンス映画のテイストに不穏さが付随されるものになっている。だがバカンス中に主人公が交通事故の加害者になってしまったことから異常なストーリーが展開していく。
罪を犯してしまった罪悪感とクローンと言えども自分が処刑されるショッキングなものを見てしまったことによる精神ストレス、さらに嫌々ながら犯罪を繰り返すことを加担させられてしまう胸糞さがえぐい。あと前作"ポゼッサー"で顕著だったナイフによる流血殺害とサブリミナル編集による脳が侵されるような映像、ドラッグを使ったことによるぶっ飛び乱行映像とか意味不明に恐ろしい。
あとなんといってもファムファタールな魅力を放つミアゴスが相変わらずやばい、見た目すげぇ美人なのに後半からとんでもない顔芸を披露する怪演してて拍手したくなった。スリラーホラー界隈でどんどん頭角を表してきてますねぇミアゴス。
いやまあ精神がぶっ壊れていく描写に関してはなかなかなんじゃなかろうかブランドンクローネンバーグ。
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