クローンが身代わりになって処刑されるという発想は突飛だし、この監督の作家性自体も特殊でオリジナリティ溢れてるんですが、これはかなり親切設計というか、あれ？なんかちょっと良い話になってないか？と思いました。
超簡単に言えば死んだように生きてたスランプの作家が、一夏の経験を経て生まれ変わる話だと思いました。
あのラストのシーンは新生児だし。
そしてそれを導くのは現代の(ホラーの)ファムファタール的なミアゴス。
そう考えると、そんな話は腐るほどあると思ってしまった。
いや、こんなのは観たことないですけど笑
個人的には、ブランドン監督って他人になって自分を殺したい人なのかと。
たまに、私も自分に腹が立ちすぎて自分を殺したくなる事あるし。
ポゼッサーもテーマ的には近いものがあったように思います。
ただポゼッサー衝撃だったし好きすぎて、今作はちょっと物足りなかったかも。
しかしイメージの連続みたいな映像がいつもめちゃくちゃイカしてますよね。
クローンを作る課程の映像や、真ん中にあまり人物を置かないカットは不安を煽りまくって最高に良かった。
あ、もちろんアレクサンダースカルガルドもたまにノースマンになったりするので面白かったです。
あの犬飼いたい！
