温故知新

インフィニティ・プールの温故知新のレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
4.0
罪をクローンが背負う、謎のリゾート島
クローンが何もかも償うので、次第に理性も倫理もなくなっていく
クローンの3つの遺灰はジェームズ本人の弱さやコンプレックスや残酷性の象徴でもあると思う
生まれ変わったジェームズで米国に帰るのかと思ったら…
弱さから脱却するのはとても難儀なこと。自分だったら飛行機に乗れるかな〜と考えた
そしてミアゴスの怪演は今回も凄かった

ガビが、ジェームズの作品の酷評を読み上げるシーン。
「義父のおかげで作品が出せている」とか散々言われていたが
もしかして…監督本人が自分とジェームズを重ねているのかな?と思った。
鑑賞後に読んだパンフレットによると、やっぱり監督はジェームズを自分に近いキャラクターとして描いているらしい。
息子ネンバーグの映画見てくるわ〜なんて言ってふざけて出かけたけど、今回の映画は"クローネンバーグの息子"という父親ありきの呼び方をするのは失礼だった。ごめんなさい
ブランドン・クローネンバーグという一人の作家としてこの先の作品も追っていきたい👏
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