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インフィニティ・プールの03のレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
3.8
この監督ってアンチヴァイラルから一貫して、肉体が消失(というか肉体が変体したり、変形したり、別素材になったり、歪んだり、捻じ曲がったり)した際の意識のあり方そのアイデンティティについての映画撮り続けててすごい。肉体が今の容れ物からすっかり形を変えてしまっても(あるいは消失しても)同じ人間であり続けるのか否かっていう話をずっと撮ってる。
前2作に比べると随分エンタメ的な映画になっていて、もっとフェチズム全開なものを期待していたので勝手に拍子抜けしてしまった。あと、冷たく無機質で乾燥した空間・季節の方が撮り方的に相性いい気がする。今回のような湿度が高くあたたかく彩度の高い空間はあまり魅力的に撮れていなかった。話の作り方と相性が悪いのかもしれない。
あれこれ言ったけどなんだかんだ好きなのでいっぱい映画撮ってほしい。
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