このレビューはネタバレを含みます
自己とは何か
クローンはこちらなのかあちらなのか
クローネンバーグ父と比較されるのはしょうがないのかもしれないけれど
もしかしたらわたしは息子の方が好きかもしれない
身体そのものよりも
そこに宿る精神に重きを置いている
ミアゴスの声の怖さや狂いっぷりは本当にすごい
ストーリーが読めなくて
どうなっていっても気持ち悪くて邪悪で
ラストの幼児退行の不気味さが本当にクライマックスで
終わり方もとても良い
観光産業で成り立つような発展途上な場との
貧富の差や差別意識も描かれているところもすごくいい
パンフレットを買って受け取った瞬間
ふふふと笑ってしまうデザインだった