豪華キャストで贈る香港ノワール！
監督は燃えよ！マッハ拳でも監督をしていたスタントマン、サムウォン
潜入捜査をしているリッチーレンが、組織の抗争に巻き込まれていくというストーリーなんだけど、なんだか最後は政治劇みたいになったりと何を見せたいのかやや迷走していたような気がした
それよりも気になったのは検閲対策
中国で上映する為に香港返還前の香港っていう設定にしてイギリス人を悪人に設定して…という手の入れよう
それはもう中国大陸で上映できない規模の大きい香港アクションが作れなくなってきているっていう事情があるとは思うんだけど、いかにも！って感じだったので流石に見ていてう〜ん…となってしまった(誰が悪いって話じゃないんだけど
キャスト陣は豪華なんだけど、アクションのイメージがあるのはダニーチャンと洪金寶ぐらい
洪金寶に至ってはゲスト出演なのでアクションもしない
アクションシーン自体の分量は中々あるんだけど、せっかくアクション監督が監督するならアクション映画ファンが唸るようなキャスティングや対戦カードを見たかったなとは思った
そういう意味ではまだマッハ拳は頑張っていたのかもしれない
そんな訳でアクションシーンはボリューム自体はそこそこあるんだけど、消化不良
チンピラアクションなのでどうしても期待しているような凄技が炸裂する香港アクション！って感じではないし、カットがやや細かかったり寄りすぎでは？と思う瞬間もあったりした
それ以上に気になったのはアクションが途中で中断されるシーンが無茶苦茶多いこと！
本作では大体戦っていると途中警察が入ってきて中断させるので、イマイチ盛り上がりきれなかった
見せ場はあったし、キャスト陣はカッコいいんだけど、いろんな意味でもっとやれた気のした一本でした
