甲冑

新生ロシア1991の甲冑のレビュー・感想・評価

新生ロシア1991(2015年製作の映画)
4.5
『ランズベルギス』のリトアニアとリンクする1991年8月ソ連クーデターの話。レニングラードだから?か主張とかロックにかなり西側っぽさを感じた。にしてもロズニツァが使うアーカイブにはいつも思うが皆さん街に出すぎ。インターネット前後でこの辺どうなんでしょうか。でそのアーカイブ映像、時代的にカラーなのではと思うけどモノクロで処理され群集や熱狂に対しオブザーバー的に距離を取ってきたロズニツァらしさをここでも感じて心地よい。ボルシェビズムにもスターリニズムにも絶対戻らんとソ連にも民主主義的価値観が顕になった面白い時期の映像でありこれを残したかったのだとは思うが、その旧体制の反動から連呼される「秩序」という言葉…自分が知る限りそれこそ巧みに利用して暗躍したのがプーチンであり、そこまで射程に入れてたら完璧…と思ってたらちゃんと映していたので高得点を付けておく。最近映画を見てないので知らんのだけど個人的には現行の監督ではロズニツァが面白い。
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