映画ケーン

世界残酷物語の映画ケーンのレビュー・感想・評価

世界残酷物語(1962年製作の映画)
5.0
面白映像100連発!人の間抜けな行動からエログロまで。
ストーリー、主人公など無い。あるのは面白い映像のみ!
モンド映画の創造主。

宗教のバカバカしさ、人間の愚行の数々を荒々しい映像と嫌味なナレーション、流麗な音楽で物凄い速さで見せる。

耳鳴りな犬の鳴き声。男が犬を引きずりながら柵へと蹴り入れる衝撃的なシーンで幕を開ける。お為ごかしは無しだ!という宣言。
犬好きとしては心痛いけど、残念ながら凄いシーン。

中でも嫌味なのが、アメリカの富裕層の老夫婦が泣きながら大切そうに犬を棺に入れて埋葬したシーンの後に、どこからかやって来た犬がその墓に小便を掛けたりフンをしたりする。その後は中国人が犬を食べてたり。

他にも、牛の肉を柔らかくしようと肩を叩く日本人。普通の高級食に飽きたから高級店で虫を食べる金持ち。早く痩せたいという焦りから荒っぽい効果の無さそうな運動をする未亡人、などなど。人間の面白さいっぱい。
牛の首切り祭りも最高に面白い。

人はどの国でも同じ様なもので、愚かだな、って。
大好きな映画!
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