亘さん

呪餐 悪魔の奴隷の亘さんのレビュー・感想・評価

呪餐 悪魔の奴隷(2022年製作の映画)
4.8
ホラー映画を見て全身ザワっと鳥肌が立ったのは久しぶり。前作の『悪魔の奴隷』の予習が必須だけど、前回よりも更に色々とスケールアップしてるだけあって欧米のホラー作品と全く引けを取らない出来栄えになっていたと思う。

母の死後、怪奇があった家の原因が末っ子のイアンにあると知った一家は町はずれの郊外にある15階建てマンションに移り住んだ。そのマンションはリゾート開発が中断し廃墟のようになっているが、同じようにな貧しい家族が沢山住んでいる。整備の行き届かないエレベーターで事故が起こり多くの人が亡くなるが、主人公リニの父親だけが生還。その日の夜嵐が来て階下が水没したマンションに閉じ込められた住人に恐怖が襲い掛かる。

エレベーター事故で無くなった人の遺体、不気味な住民、マンションの秘密、嵐、停電、色んな事が生き残った住民を次々と襲ってきて心が休まる暇がない。次男のボンディが友達とマンションの秘密を探っていくのが『グーニーズ』みたいだなと思ってたらとんでもない。長女のリニが一番頼もしいしここぞの時に妙に冷静に「いやそんな事言ったらアタシ達みんな悪魔の子じゃん」って言う。強い。お父さんもなんか様子が変だし男子たちもうちょっと頑張って!w
カメラ水平で横振りを多用してるのが「だるまさんが転んだ」みたいに幽霊近づいてくるのも怖いし、電気が点滅して追いかけてくる奴が見えたり見えなかったりするし、表現としては一辺倒なんだけどこれが中々「やめてぇぇ!」ってなる。ここ最近見たホラーでは断トツに怖かった。大満足。
亘さん

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