設定が完全に清水玲子の『ジャック＆エレナ』シリーズだった。
近未来のどこか、アジアでも欧米でもない国に住む家族とその家族のアンドロイド・ロボットのヤン。ヤンは本当の家族のように馴染んでいたが突然故障し動かなくなってしまう。ヤンの再起動を試みる内に、ヤンの秘密を知る事になるが・・・
未来の話なのに全体的にオーガニックな雰囲気が漂っていて、派手さはない。『ブレードランナー』とは真逆のアンドロイドの世界観はちょっと新しい。むしろ『ブレードランナー』を小津安二郎が撮ったらこんな感じなんだろうか。
無機物なアンドロイドからの視線を通して知る人間の儚さにグっとくる。
