金魚鉢

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーの金魚鉢のレビュー・感想・評価

4.0
やっぱり最高のコンビ。くだらない会話の中で見せ場を作るちさととキレキレの殺陣で魅了するまひろビジュ爆発してました。主演二人がどちらもこなせるのは前提として、押し引きの演技が逆転する感じがたまらない。2人のキャラクターが立っていて改めてこの作品にしかない緩急の付け方があるので、今後のシリーズ化に期待したいです。

まず二人の登場を焦らしてのオープニング、燃えるタイトルロゴと出るタイミングもB級らしくて絶妙でした。

話の中での脱線具合が程よく、キレキレのアクションとの緩急が新感覚だった一作目。前作と比べるとバランスとして緩さ寄りになっていたように思います。前半は個性的な性格を誇張したようなあざとさがあったり、物語としてのダラダラ感が続いてあまり乗れず。でも、そこから強盗との戦い、将棋の対局、着ぐるみアクションでしっかり持ち返し、最後のまひろ無双のシメで心鷲掴みにされて終わりました。

個人差のある問題だと思いますが、「はい!笑うとこですよーみたいな」狙いすぎてるコメディのところが前作より多い気がして来るたび、一瞬テンション下がっちゃったのがやや残念。オフビートなおふざけ感でクスッと笑えるくらいのレベルが丁度いいのに勿体ないと感じました。ただ、冷め切った表情で煽ったり小馬鹿にするちさとは今作も健在で、田坂さんの勘違いぶりも良い味出してました。あとは、敵にもう少し強いバディか組織をぶつけて欲しかった。展開はほぼ2チームの対峙がゴールだというのが序盤で分かる内容なので、凶暴な部分とかがそれまでにあったほうが仲良し兄弟よりも日常とのギャップが感じられたかなと思いました。
金魚鉢

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