アカネライミ

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーのアカネライミのレビュー・感想・評価

4.8
前作然り各キャラクターの解像度が高すぎて、映画/フィクションの登場人物という認識が揺らぐ。中盤から分岐する3軸のプロットも、各々がただキャラクターを演じ記号的に歩みを進めるのではなく、その行間で悩み決断しまた迷う一連の人間的な性格の流れが巧緻なので、ポッと口に出るifの台詞や所作の1つ1つが美しく苦い。『最後の追跡』のパインとフォスター的な兄弟間のブロマンスも超眩し〜く儚く、『花束〜』から始まる2人の掛け合いも愛おしい。終盤のある台詞では泣いてしまった。
アクションも男女の体格差を計算に入れ、身体を捩じ込み優位に立つといったハリウッド風の蹴る殴る避けるの段取りが透けて見えるアクションの遥か先をいっている。

もう、最高の映画でしたよ〜。
今年ベスト候補。
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