このレビューはネタバレを含みます
いやー…しばらく…
主人公に共感できないし犯人隠されるし何の映画なんやと思ってたけど、観終わってみれば
公権力への批判を、そのツケを押し付けられる民間(とはいえ海軍)の、究極的な倫理的選択問題を通じて描く映画でだいぶ骨太だった
主人公は、最後のネタ明かしまでぜんぜん共感できない(ネタバラシがなく行動原理が分からないから)
犯人側の復讐が物語の大半を占める
復讐は順序的に
最初は復讐が成功したと見ていい
次いで、サッカースタジアムは偉い人向けだけど失敗に終わる(のちに多分成功してる)
公園とプールはダミーだけど家族を引き離すために機能
最後、奥さんと子どもが近くにいたのは、どちらかを選ぶところまで見るのが犯人の理想の最期だったのか(あの倫理観なら分からなくもない)
公権力への批判がある時点で、「犯人の頭の良さ」みたいなご都合主義部分は目をつぶらざるをえなくないか
唸るってこういう映画に使うのか