ヴレア

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

【見所ポイント】
・なんと言ってもルーヴルでロケを行ったという所だろう。その1点のみで一気に劇場版にするという勢いみたいなものを感じた。

・原作との違い。
原作を読んだ限りだとこれで2時間も持たせられるのか?と疑問だったけど、そこはしっかりと脚本家が頑張っていた。
先ずは露伴がオークションで絵を落札するところから始まって、その絵を狙う者が出てくる辺りはサスペンス的に盛り上がる。やがて絵を巡って贋作を描いていた画家が絡んで来て陰謀めいた話になるというのもオリジナルの部分としてとても楽しめるものだった。
さらには、重要な仁左衛門と奈々瀬のエピソードを掘り下げていてよりエモーショナルな内容になっていたのがとても良かった。
飯豊まりえ演じるお馴染みの担当者とのやり取りもドラマ版から引き続いて楽しめるものだった。

・高橋一生の2役。最初はその意外性に笑ってしまったけど、よく考えたら高橋一生がやってこそ盛り上がる役だったので納得。


【微妙だった部分】
黒い絵に向かうシーンはもう少しじっくりと、どうやって辿り着いたのか見せて欲しかったな。いつの間にか現場に着いているみたいな感じで、急にルーヴルとは別のセットですよ感が強くて萎えた。それにもっと不気味に描いて欲しかったし、原作に比べてグロさも薄まっているので、そこまで恐怖を感じなかった事。

その辺は物足りなかったものの、総じて原作ファンドラマファンにとっては十分楽しめる内容だったと思う。
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