こーたろ

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのこーたろのネタバレレビュー・内容・結末

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

あえてマンガを読み返せず、微妙に忘れた状態で挑んだが、パワーアップしてまして、
まあ泣きました。
この世で最も黒く邪悪な絵を探す話。
雲と鳩が出たら露伴だな、と嬉しくなっちゃうよね。
露伴も取り込みつつ、一生の演技がブレンドされてて、物事に集中している、執着している時の目が良い。安藤さんが霞むくらい演技凄いわ。

カメラも良くてさ〜
回想で役者2人の背中しか写さず、顔を見せない会話シーンがあってね。
庵野・実相寺の手法で、会話の内容に集中させたい場合に、不思議なアングルから撮ったりするんだけど、こんな方法もあるんだなーと関心したわ。
不思議な事が起きたら手持ちカメラだったり、ルーブルの凄さを示すために露伴をローアングルから撮ったり、会話劇になりがちなストーリーをいい感じに持たせて良かった。


ネタバレ

先祖の記憶時のニザエモンの「おのれ、、」がめちゃくちゃ良かった。
あの感情の発露、めちゃくちゃ恨みあるよね、ってなったし、かなり説得力あった。
そのあと体を真っ黒にして絵を完成させ、涙を流す所でもう、、泣いたよね。

絵も具体的に写してて、超引き込まれそうな絵だったなーポスカにならんか?

ニザエモンはまあ無意識のスタンド使いで、死んだ後も動くノトーリアスBIGみたいなやつと仮定する。

Q1.青年期の露伴が観た七瀬をおばあちゃんがはぐらかしたのはなぜか?

おばあちゃんも不思議な事を体験してきた一族なフシありよね。露伴が同じグラサンをパリでするんだけど、ビジュアル的にもおばあちゃんと同じ位置づけで一族の秘密に近くなってきてることを表していそう。

Q2.露伴に出てきたのがニザエモンだったのは?
これが出る前に、今世の後悔、あるいは先祖の後悔までを含んで襲ってくる、と言及している。
つまりナナセの記憶を読む前に、既にナナセとニザエモンが現れてる時点で2人が露伴の先祖だって表してるんだよか

Q3.死んだものにはヘブンズドアはきかない。と、ニザエモンが現れた時に言ってるが、ではナナセに発動するのは矛盾じゃないか?

これが1番意味わかんなかったが、
思うにナナセは生きたスタンドだったのではないか?
つまり樹液、またはあの木が矢と同じもの、
つまり日本にもあった隕石的な何かから生まれたもの。
と、考えると2人の無念は計り知れないのでスタンドが発言する可能性はありうる。

Z13に現れたニザエモン(ナナセ)はスタンドによって現れた事象だから生きては居ないが、
下宿に現れたナナセはスタンド。
そしてその目的は黒い絵の消滅。
だからフランスのやつが絵をもってったからそれについて行き、露伴の前から居なくなった。

かくして露伴は先祖の悲劇、悲願を成就した。
みたいな解釈でした!

マンガってここまでやってなかった気がするが、
小林さんパワーか。

話も映像もマージで良かった
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