前作劇場版の続きという時系列の本作は上映時間も短く番外編の色彩が強めだが、ユーフォの新作が観られるだけで嬉しいし感謝の気持ちで一杯だ。
本シリーズは吹奏楽部の面々が悩んだり衝突しながらひたむきに吹奏楽と向き合う部活モノなので、これまでのシリーズを観てきた人にとっては部活の様子やキャラクターたちを観察するだけでも楽しめるはずなので必然的に本作も楽しめる。シリーズ未見の人には全く向けて作られていない。
本シリーズはTVシリーズであれ劇場版であれクライマックスは必ず1曲を通した演奏シーンであるのに対し本作はそのようには作られていない。そういった部分も含めた特別編なのか製作側の体制の問題なのかはわからないが、次のシリーズにはかつての京都アニメーションの全力の出力を期待したいし切に願う。
