エキサイティング

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテストのエキサイティングのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

映画館の良い音響で観たからだけなのかもしれないけど、演奏の音や楽器に触れる音、学校の雰囲気や吹奏楽部の空気感を表現することをとても大事にしていると思った。また久美子が部長になって慣れないながらも上手く立ち回ってトラブルの芽を潰しつつ部長としての役割を全うしている様から、これまで描かれてきたいざこざでの経験が活かされているように思った。
ただアンコンで結果として学校代表に選ばれなかったことについて、麗奈はどれくらい悔しかったのだろう?印象としてだいぶ性格が丸くなったのかなぁ??と思ってしまった。
尺の関係かアンコン部内オーディションの様子は描かれず結果だけ映し出され、数日後のシーンに切り替わってしまったのでそこら辺がどうなったのかは分からないが、1年の頃から軸がブレない麗奈は今回のアンコンにおいても妥協することを嫌い他を抜きん出て誰よりも上手くなって結果を残したかったに違いない。麗奈の実力だけでなく他のメンバーの兼ね合いもあり、おそらく全力を出し切った故に結果を受け入れたのだろうが、その割には部内オーディション落ちっていうのは少々寂しい結果だなぁと感じてしまった。熱の入れ具合が夏のコンクールとえらい違いで、もう少し悔しがってもいいのではないかと違和感を覚えた。
今回の映画が短編かつかなりマイルドな内容だったので、あくまでこの映画は3期のプロローグとしての意味合いで、これから夏の大会に向けて様々な人間ドラマ見せてくれることを大いに期待している。