三樹夫

ファンタズムの三樹夫のレビュー・感想・評価

ファンタズム(1979年製作の映画)
3.0
話はよく分からん。少年が見た悪夢というような内容であり、良く言えば幻想的なストーリー。主人公は兄貴の友人の葬式で変なことしてるおっさんを目撃し、独自に調査しているとおっさんにつけ狙われる幽霊屋敷もの。音楽はプログレ風味。

手作り感と低予算感は満載で、ひとつひとつが間延びしたダラダラしたカットが続くし、運転手のいない車が追いかけてくるシーンでは、運転手がいないというのを台詞で説明するのみ。
ただやりたいことには全力投球で、悪夢的な異世界を作るのには注力していたし、真空ジェシカの川北が着ているジャケットの柄みたいな内装の家セットに凝っていた。また殺人銀色ボールはボルテージがあがるし、間違って食らったおっさんが失禁する描写を挿入して芸が細かい。他にも変な蟲などホラーギミックには拘っているみたい。変な蟲は上着に包んで以降が役者の一人芝居感が凄いなど、やはり手作り感と低予算感は満載。ホラーギミックではボルテージが上がる作品ではある。指叩き切ったら黄色の血も良い。
三樹夫

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