こそばす

風の谷のナウシカのこそばすのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
5.0
三十数年前、テレビでナウシカを観て、その世界観に夢中になった。
原作の漫画も読んだ。子供だったから、ちょっと難しかったけど。でも何故か引き込まれた。
当時、隣家から親がもらってきた子猫にナウシカと命名するほど、本当に夢中になった。

そのナウシカも亡くなって、もう10年以上たつ。
自分の年齢もユパと同じくらいになった。
この作品には子供の頃のいろんな思い出がいっぱいある。
大人になり、久しぶりに観て、新たな発見や感動するポイントが、子供の時とは変わっていた。
ナウシカと風の谷の子供達との別れのシーンで泣けてきたり。
クシャナの身体の秘密の告白の哀しさ。
王蟲の幼虫に対する、人間の残酷さ。子供の頃はなんとも思わなかった。だって虫だし。

鑑賞後、余韻が凄い。子供の頃にあれだけ観た映画だけど、大人になり映画館で観ると、やっぱり違います。
世界がコロナで混乱している現状、いろいろ考えてしまった。全員、マスクして観てるんだもんな。映画と現実とのシンクロした感じがなんとも哀しい。

それにしても、宮崎駿はやっぱり凄い!
三十年以上の前のアニメとは思えない。
本棚から原作漫画を引っ張り出して、また読みたくなった。
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