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風の谷のナウシカのRRRFFFのネタバレレビュー・内容・結末

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画館で観られる機会に、初めてしっかり通して観た。

冒頭で腐海遊びをするナウシカの姿が無邪気だけどかっこよくて一番好き。王蟲の抜け殻から目の部分を火薬と剣で切り出すところ、器用で手慣れていて頼もしい手つきだった。
「ひめねえさま」(大発明な呼称!)という言葉にぴったり。

ナウシカ、クシャナが女性リーダーで目立つけれど、ユパ様の壮年らしいかっこよさや参謀クロトワのゆるいイケオジ感も良かった。

腐海の底と、ナウシカの地下室、綺麗な空気の場所がそのまま神秘的に綺麗に描かれていて、空中のシーンよりも地下・地底の方が印象に残った。
メーヴェで飛ぶナウシカの姿はもちろん素敵。







-女性性のこと
(あまり映画そのものに集中できてなかったからこういう感想ができるのかもしれないけど)

ストーリーライン以上にキャラクターの描き方のフェチズムに目がいってしまった。思った以上にフェチ大爆発映画。ラピュタのドーラもそうなんだけど、お布団みたいな身体のふかふかした女性。

「自然と応答しあう」みたいな不思議な力を持った女性を好きな男の人って多いよな、この映画、そういうナウシカをリーダーではなくて女性として崇めてない?とか途中で考えてしまった。

やはり振り返ると、なぜナウシカだけが腐海や王蟲のことを理解して、矢面に立ってひとり犠牲になっているのだろうか、父親が死んだばかりの王女とは言え、なんでジジイも揃ってこの子にばっかり背負わせてんのよ、という気持ちが拭えない。風の谷の人たちナウシカに全てを任せすぎじゃない?漫画の方読んだら少し変わるかな…。

他のジブリ作品で男女がペアで描かれることは多いけれど、そこでは誰かが性別によって過剰な役割を背負わされているということは感じたことがなくて、男女ペアが敬意と愛情を持ったフラットな関係だなという印象があったから余計にナウシカの崇拝され感を覚えたのかもしれない。
(『かぐや姫の物語』は明確に背負わされていたけどその頃自体がテーマの映画だったのでとても良かった。)


宮崎駿のことよく知らんけど「われわれ男は女の人にはかないませんワ」みたいな思想がありそうだな〜って思う。悪いことではないんだけど過剰な自虐(?)や崇拝のようでどこか引っかかる。もう少し分解したい。

(ペジテの女性たちがナウシカの意思を理解してくれて、すり替わりをするところは痛快なのだけど同じ考えから生まれているようなシーンの気もする)
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